園長からのメッセージ
新しい年が明けました。いかがお過ごしですか。新年のごあいさつとして、園長からのメッセージを送ります。
いまトモエを理解してもらうためのスライド動画をいくつか作ってホームページ上で紹介しています。最近出来上がったものを園長からのメッセージとして送ります。グーグルが提供するNotebookLMというAIに200個ほどの園長の文章を読み込ませ、テーマを与えて作ったものに編集を加えて完成したものです。園長の思想に触れてください。
本年もよろしくお願いします
この北ノ沢の地にトモエが創設されたのは、1986年4月。今年の4月で40周年を迎えます。
最初の2年間はビニールハウスでの生活でした。1棟は畳敷きのテーブルや椅子がある部屋で、タタミハウスと呼ばれていました。もう1棟は土間で砂場とトイレがありました。タタミハウスでは、弁当の時などギューギューと音がするくらい、子どもも大人も重なり合うような感じでした。夏は屋根にシートをかけて日陰を作ったりして暑さをしのぎました。冬は日が差すと暑くてシャツ1枚で過ごし、日差しがない時は、2台の業務用温風ストーブで何とかしのぐことができました。土間のトイレは、今では考えられないものです。男の子の小便はハウス横に埋められた便槽に流れていきますが、男子の大便用と女子用トイレは個室になっていて、便座を上げるとそこにはバケツ!そう、用を足したら自分でそのバケツをもって便槽に捨てに行くのでした。子どもたちにとっては、バケツも大きいので作業としては難しく、親やスタッフがその任に当たっていました(笑)。
前代未聞のビニールハウス幼稚園として始まっトモエ。これまでたくさんの親子が集い、喜怒哀楽を共にしてきました。子どもも大人もごちゃ混ぜになった生活で、お互いに刺激し合い、助け合い、支え合い、信頼し合って生活し、個々が自分らしさを膨らませてきました。そのように生活を共にしてきた感想を、先日遊びに来てくれた高校生の女の子が伝えてくれました。「私は、トモエでいろんな人と関われて、そこでいろんな価値観に触れて今の自分がある。私はトモエでいろんな人に育てられたんだと思っている」と。
私たち人間は、群れて生活しなければならない生き物です。そうすることで成長する生き物です。一人ひとりが異なる背景や考えを持ち、時には戸惑いや葛藤を経験しながらも、互いの存在を認め合い、支え合うことで、私たちは自分自身の輪郭をより鮮やかに感じることができます。トモエで過ごす日々は、決して平坦な道のりではないかもしれません。けれども、その中で出会う一つひとつの関わりが、私たちに「自分はここにいていいのだ」という確かな実感を与えてくれているのではないでしょうか。にじぐみ家族のみなさんも、きっとその実感を今も持ち続けていることでしょう。
子どもたちが、大人たちが、そしてすべての人が、自分という存在に誇りを持って生きられる。そんな社会を私たちは願っています。それは誰かが一人で成し遂げられるものではなく、一人ひとりが手を携え、共に歩むことでしか実現できないものです。これから先も、私たちは完璧ではありません。迷い、失敗し、時には立ち止まることもあるでしょう。それでも、互いに学び合い、笑い合い、泣き合いながら、この場所で育まれてきた「共に生きる」という営みを大切にし続けたいと思います。
この40年という節目を迎えるにあたり、改めて皆さんと共に歩んでこられたことを嬉しく感じています。そしてこれからも、一人ひとりが尊重され、温かく包まれるこの場所で、平和な社会への歩みを共に進めていきましょう。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
2026年1月1日
学校法人創造の森学園 札幌トモエ幼稚園
園長 木村 仁
スタッフ一同









