新年のごあいさつ(2025/1/1)

新年あいさつ動画をごらんください

 

今年もよろしくお願いします

1986年4月に、この北ノ沢の地にトモエができて39年になろうとしています。これまでたくさんの家族が集い、子どもも大人もごちゃまぜになって生活してきました。そこでは、誰だって、嬉しいことや辛く悲しいことを経験します。その瞬間瞬間で起きる共感や励まし、受け入れを通して、それらの経験がその人をより成長に導いていきます。人が成長する環境。トモエはそのことを存在の核心に据えて歩んできました。そしてそれはこれからも続きます。

しばらくぶりに訪れた卒園家族は、よく「昔と変わっていなくてよかった」「相変わらず温かくて心地いい」と言ってくれます。とても嬉しく思います。それは園長はじめ、私たちスタッフの雰囲気であり、現在のトモエの生活状況であり、またそこに流れている「人が成長する環境」としてのトモエの核心がブレていないことに対する受け止めのようです。しかしそれら変わらないことを継続してきた過程では、社会の変化や時代の流れ、その中での人々のものの考え方の変化などに対応し、その先に見えて来る未来を予測していくという作業が欠かせないものとしてありました。

そこには、園長はもとより私たちスタッフが、問題の本質へのより深い理解と展望を持つための大いなる悩みや苦しみがありました。しかしそれを受け止め乗り越えようとする原動力になっていたのは、何と言っても自分自身に対する「成長することへの期待」で、それを持ち続けてきたことが現在のトモエの姿の土台になっていると言えます。(トモエを続けていくというのは、ホントに大変なことなのです)

去年は、ある映画のプロデューサーより「トモエをドキュメンタリー映画で表現できる」というお声かけをいただきました。それは、トモエという「人が成長する環境」の存在が現代社会の変化には必要だとの思いを共有していただけたものでした。

世界には戦争のために犠牲となった人とその家族がたくさんいます。社会には自分の存在をないがしろにされ苦しんでいる人がたくさんいます。人としての成長が鈍って、世界から人のぬくもりがより少なくなってきているようです。平和な世界、幸せな社会の実現のためにトモエは前進します。

 

園長からのメッセージ

『人は、未来の中を進化して生きている~地上の生物は、すべて進化して生きています。人間は、不思議と神秘の果てしない世界、未知なる人生を生きるから夢がもてる・・・。過去現在未来は、一体化しています。過去現在の体感を基盤として、未来を受け止めて生きています。過去現在のプラスもマイナスも生かしながら、未来の風を受ける人生には希望が・・・』

『自分の良心との対話・生まれ持っているもの~良心をもっていない人は、この世で誰もいない。良心と葛藤している人は、乳幼児から老人まですべての人々。良心とは何かを忘れかけている人は、この文明社会で増えている?!』

『人は、魂・良心・心を持って生まれてきた~良心って厄介だけれど、すばらしい世界が広がるよ。良心との会話が希薄になっていると心が不安に・・・。素直で優しい自分といっぱい話してみると、心に羽が生えるときも・・・。自分に素直になれないと、いやな自分が表れてくる』

『女性が幸せと穏やかな世界を創造する女神!?的存在~女性の特権は、命の尊厳を胎児から体験できること。女性は争うことが少ない存在。命を育む存在だからか。家庭に穏やかな時空を創造する主役は、母が核となっています。トモエは創造家族幼稚園』

『ノーベル平和賞を世界の女性に与えてほしい~歴史の中で幼い命を宿し養う女性が軽視されてきた。トモエの生活は、女性であることの特性の認識を高める生活環境の創造を、多くの家族と共に歩み半世紀が過ぎた。超高度な文明を築いた人類は、人間の(胎乳幼児と母から始まる)基礎科学が失いつつある。女性の主体を尊重することで、家族の幸せが創造され、世界平和の基礎となる』

  ~トモエ日めくりカレンダー(世界中の親たちに愛と幸せを届けるエンチョーのことば)より~